2003年に行政書士事務所を開業して以来、20年に渡り、相続を専門に業を行ってまいりました。おかげさまで、現在では全国で相続に係るご相談をお受けしています。主に相続手続きのご依頼をお受けしていますが、そこからご遺族の方の相続対策やセカンドライフに関するご相談をお受けすることも少なくありません。20年にわたる経験の中で強く思うのは対策の重要性です。

相続に関わる争いはどこの家庭でも起き得るものです。相続に関わる争いは財産の多寡で起きるものではなく、被相続人と相続人の関係性や相続人間の関係性等によって起きるものです。適切な相続対策ができていれば、避けられるものも多いのです。相続対策は財産を遺す人の果たすべき責任です。

またセカンドライフについても考えておくべきです。60歳あるいは65歳で仕事をリタイヤをし、その先は悠々自適という人はそう多くはないと思います。日本は世界有数の長寿国であります。一方で、認知症の罹患率も上がり続ける中、最後まで心身ともに健康でいられるとは限りません。

近年健康寿命という言葉を聞くようになりました。これは健康上の問題で、日常生活が制限されることなく、生活できる期間のことをいいます。平均寿命から健康寿命を引いた残りの時間は、自分の力だけで生きていくのは難しい時間です。この間10年以上、家族や他人の手を借りたり、施設等を利用しながら、生きていくわけですからその間の生活をどうするかは考えておきたいところです。自分の人生を最後まで送るのに必要な資金の確保、管理、運用などをしっかりと考え準備している人はそう多くないように思います。これまでに相続専門行政書士として培ってきた経験をもとに相続対策やセカンドライフプランをご提案してきましたが、そこに欠けていたのが、資金の管理と運用に関する主体的な提案でした。

昨年、グライフ信託をスタートすることになり、これまでの経験に加えて信託機能を備えたことで、より具体的なご提案をすることができます。確度の高い相続対策をし、財産管理をお任せいただくことにより、安心してセカンドライフをお楽しみいただくことができます。

グライフ信託には、相続以外の各分野にもそれぞれのスペシャリストが集結しております。多くの皆様の財産の管理と運用について、各分野の専門家の視点から適切な提案を行い、確かな管理と運用を行って、信託会社本来の役割を果たしてまいります。

グライフ信託は、その語源の通り、皆様の財産をしっかりお守りいたします。

株式会社グライフ信託
取締役会長
倉敷 昭久